自分のこと

人は、迷ってばかりだと。

私は、迷ってばかり。

 

勿論、今も、これからもそうです。

 

私は、物心ついた頃は「漫画家」になりたかった。

漫画は、何度も自分を救ってくれました。

 

中学で美術部に入りました。が、色々な事があり

音楽に救われた事から、音楽に目覚め、絵を描くか音楽を始めるか迷い

部活へあまり行かなくなりました。

 

高校に入ると、転校生の凄腕ギタリストと友人になった事で

ベースを始め、音楽を始めました。

 

あるキッカケから、ボーカルで誘われバンドに参加します。

歌うことが好きだったので、素直に嬉しかった。

 

就職して、仕事をしながら音楽を始めます。

本当は、就職はしたくなかった。

でも、当時は高校卒業して社会に出ないのは人として駄目だと。

周りの目もある現状は、一番大きな要因だった。

 

仕事しながら音楽は、しばらく続けていました。

プロになりたいとも思っていました。が、人前が苦手で、

かなり緊張してしまう性格だったので、紆余曲折ありましたが

結局、諦めました。

 

絵が好きなのは変わらず、イラストレーターにも興味を持ちました。

当時、色々な雑誌を買って見てるうちに諦めました。

上手い人、沢山いるので無理だと判断して。

 

さすがに、何年も音楽や絵を描いたりしていたので、

オーデションに受かった事も、イラストが雑誌に載った事も。

嬉しかったのですが、土壇場で自分に自信が無かった。

 

自信が無いのは過去のトラウマの所為ですが・・・過ぎた事です。

 

毎日、諦めながらもただ想うだけの夢と現実の毎日に全てが嫌になり、

誰にも関わらない場所に行きたい、思いつきで海外へ行こうと半年で

お金を貯め、仕事を辞め、イギリスへ行きました。

 

イギリスは、好きな画家やミュージシャンが生まれた土地だったから。

 

ただ、英語、勉強しておけばよかった・・・

 

空港で、入国を認めてもらえず言葉も通じず5時間位足止めされました。

当時はスマホも無く、携帯も持っていなかたので、散々でした。

 

たまたま仕事で来ていた日本人の方が通訳して頂き入国出来ました。

その節は、ありがとうございました。

 

結果、ワーキングホリデーも解禁されていない頃だったので

約1ヶ月行って帰ってきただけ。

 

でも、言葉も分からない何も知らない景色の中にポツンといると、

自分自身の小ささに思い知らされました。

 

唯一、テレビで北野武の特集をしていたことに救われました。

日本語が聞ける事だけで、ほっとしてしまった。

たけしさん、凄いなぁ。色々と、考えさせられました。

 

世界は、色々な問題が有るのに自分自身の事ばかり。

もう少し、自分が何をどうしてしたいのか、何ができるのか。

自然と、考える時間が沢山ありました。

何も考えない、他愛もない時間も沢山ありました。

 

リスが公園に沢山いて、ホットチョコレートのお店の人は、

人の良いアフガニスタンの方で仲良くなった。

ほぼ毎日買ってたから、当然かも。

公園でボーッとしてるうちに、何だか心が決まった。

来て、良かった。ただただ、清々しかった。

 

日本に帰国して、絵も音楽も辞める決断をしました。

明確には、その事に固執し過ぎていたと思えたから。

 

諦めは、辞めることとは違い自分を誤魔化しているだけだった。

諦めは、後悔を生み自分を苦しめるだけだった。

全力で辞めてしまえば、やりたい時に全力で始めればいい。

 

その事に、気づけたのは良かった。

 

その後は、全力で色々な仕事をしました。

調理やレジやテーマパークの掛け持ち、自分には似合わない営業、

役職にもついたり、色々経験させて頂きました。

 

絵も全然描かなくなり、音楽も全くしなくなり、

気づけば、もう十数年経ちます。

今は、家庭の事情もあり、仕事を正社員からパートになり、

日付を跨いでいた勤務時間も、全然余裕が出来たので、

空いた時間を、自分がやりたい事に使おう。と。

 

伝えたい詩や曲が浮かぶから曲を作ろう。

表現したい題材が有るから漫画を描こう。

 

ただ、それが始まりだったから。

小さい頃は。

 

そして、今があります。

 

今は、何を始めるにも自分次第。

音楽を配信したり、漫画やイラストを配信したり。

色々な環境を、沢山の方々や企業が整えてくれています。

 

全く知らない人が、一人でも自分の作品を見てくれている事。

胸を打ちます。

励みになります。

 

凄い時代です。

この、素敵な時代に感謝です。